劇薬に指定されてる酢酸鉛を配合した外国製の白髪染めクリームが出回っている。
国民生活センターは、商品自体の安全性に問題があるとして、消費者に購入しないよう注意を呼びかけている。
酢酸鉛は劇物指定されている無機鉛化合物。皮膚に付着したり、吸入したりすると、発疹や、神経系、腎機能の障害などを引き起こすとの報告がある。
また、酢酸鉛は薬事法上、化粧品への配合が禁じられているほか、医薬部外品として使う場合にも、商品ごとに国の承認を得る必要がある。
しかし、同センターが調査した５銘柄の商品は承認を得ていなかった。 国民生活センター商品テスト部は「国内では本来、流通し得ないものがたくさん出回り、容易に入手できる現状は問題」と指摘。
その上で、「人体への様々な影響が指摘されている酢酸鉛を使った白髪染めは買わないでほしい」としている。
また、個人輸入については薬事法の規制対象とならないが、「使ったことでの何らかの被害が生じても自己責任となるので注意が必要」としている。
（2005-10-18 読売新聞より）
