頭皮にできてしまったニキビが、シャンプーをするたびに痛い…そんな経験はありませんか?頭皮には顔よりも多くの皮脂腺があるため、ニキビができやすいのです。けれど、人目に触れない分、顔のニキビほど気にしない人も多いのでは?そのまま放置して、本当に大丈夫なのでしょうか。ここでは具体的なケア方法や、予防方法について解説します。
できてしまった頭皮のニキビケア
頭皮にニキビができてしまった場合、まずは絶対につぶさないこと。シャンプーをする際も、患部は泡をつける程度で、擦ったりもんだりしないでください。つぶしてしまうと症状を余計に悪化させることになりかねません。
次に、なるべく触らないこと。見えない部分なので気になって触ってしまいたくなりますが、何かの拍子につぶしてしまう場合があります。それに、手には想像以上に雑菌が付着しているため、炎症を悪化させる恐れもあるのです。
最後はとにかく清潔にしておくことです。頭皮やその周辺につけるヘアケア剤は刺激になりうるので使用を控えましょう。また、枕カバーをこまめに洗ってください。長時間紫外線にさらされる場合を除いては、ムレの原因となる帽子の使用も控えたほうがいいでしょう。
頭皮のニキビ、作らないために
頭皮ニキビの原因のひとつは、肌のターンオーバーが乱れることです。はがれていくはずの角質が残ってしまい、毛穴がふさがることでニキビができます。これを改善するには、睡眠と規則正しい生活を心がけ、ホルモンバランスを良い状態に保つことが大切です。ストレスも溜め込まないようにしてください。
他の原因としては、汚れがきちんと落としきれていないことが考えられます。1日に何度もシャンプーをする必要はありませんが、頭皮の汚れをしっかりと落とすようにしてください。ただし爪を立てるのはNG。肌に刺激を与えるとニキビが余計にできやすくなるので注意しましょう。
また、帽子や枕カバーといった頭皮やその周辺に接するものを、清潔に保つことも予防方法のひとつです。
頭皮と顔は、つながっています
人に見られないため、ケアや予防をついつい怠ってしまう頭皮のニキビ。けれど、頭皮の皮膚は顔と繋がっているので油断は禁物です。頭皮の環境が悪化すると、顔に影響しないとも言い切れません。できてしまったり悪化してしまったりする前に、できる予防策で清潔に過ごしてください。
<この記事の監修: かくた皮膚科クリニック 院長 / 角田美英 先生>