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慶応大、iPS細胞技術を活用して毛包構造の再現に成功

慶応大、iPS細胞技術を活用して毛包構造の再現に成功

慶應義塾大学(慶応大)は1月23日、ヒトiPS細胞から皮膚の前駆細胞を作成し、毛を誘導する能力を持つマウスの「幼若線維芽細胞」と共に免疫不全マウスに移植することにより、毛包構造の再現に成功し、再生された毛包内にヒト細胞由来であることを示すシグナルが検出されたことから、ヒトiPS細胞が毛包構造の一部を再生したことを確認したと発表した。

今回の研究により、ヒトiPS細胞を利用して毛包を再生できる可能性が示された形だ。脱毛症の病態の研究、再生医療の実現に向けての一助となると思われる。

また、毛包などの器官を形成するには、完全に分化した細胞より、分化途中の前駆細胞を用いた方が有利である可能性も示された。成人の組織の細胞を前駆細胞に戻すことは技術的に困難だが、iPS細胞から前駆細胞を誘導することは比較的容易であるため、iPS細胞を再生医療に使用する利点が別の角度からクローズアップされたことになる。

さらに、今回の研究によりiPS細胞は系統ごとに特性が微妙に異なり、目的ごとに(今回の研究の場合には毛包再生に適した)その特性を事前に評価することが大切であることが改めて明らかになった。

ただし、ヒト再生毛包の実用化の観点から見ると、まだ解決するべき課題が多く残っている。特に、今回の研究では毛包の本体はヒトiPS細胞から作ることに成功しているが、毛包を作るシグナルを出す細胞にはマウスの細胞が用いられた。これはドナーから採取できるヒトの毛乳頭細胞の数が限られることと、毛乳頭細胞は培養すると毛包を誘導する力を失うことによるものだ。

とはいえ、すでに研究グループは、培養で1度失われたヒト毛乳頭細胞の特性を回復させることに成功しているほか、ヒトiPS細胞から毛乳頭細胞を再生することも理論的には可能だとしている。今後は、マウスの細胞の代わりにこうしたヒトの細胞を使うことにより、完全にヒト細胞からなる再生毛包が作成可能になることが期待されると、研究グループはコメント。また、ヒト再生毛包は脱毛症治療に使用可能であるのみならず、毛包の発育を促進する薬剤の開発など多方面で活用される可能性があるともコメントしている。

さらに、これまで再生医療の手法により培養したケラチノサイトからなる皮膚のシートが作成され、実際に重症熱傷の治療に用いられてきたが、これには毛包や汗腺などの皮膚の付属器がなかった。すでにヒトiPS細胞から皮膚シートは作成可能であることから、今回の研究は付属器を有するより実物に近い再生皮膚実現への第1歩ともいえるという。

そして、あえて完全に分化しきっていない前駆細胞をヒトiPS細胞から作成し、器官形成に使用するという今回の研究コンセプトは、ほかの器官の再生にも応用できることから、今後の再生医療への応用が可能であると考えられるとも述べている。

(2013-01-24 マイナビニュースより)


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