薄毛は、頭皮の環境が良くない場合にも起こります。つまり、頭皮環境を悪化させないための、きちんとした生活を送ることが、薄毛対策につながるのです。
薄毛を予防・改善するためには、十分に栄養バランスのとれた食事、特にタンパク質・ビタミンHの摂取を心がけたり、ストレスを上手に解消してためこまないようにしたり、タバコやお酒を控えたりするなどの対策が考えられます。
このように、規則正しい健康的な生活は、身体の健康だけでなく、薄毛対策にも有効なのです。ストレス、自律神経のバランスの乱れにより、皮脂のバランスが乱れ、脂漏性皮膚炎になりますと、頭皮の炎症がきっかけとなり毛根のダメージが起こり、薄毛につながることがあります。この場合には、まず脂漏性皮膚炎の治療小優先し、炎症が治まってから、薄毛の治療をされることをオススメします。
薄毛を気にして帽子をかぶると頭皮が群れやすくなるので気を付けてください。局所的に薄毛が発生している場合には髪の分け目や結ぶ位置を変えるなどの対処も必要です。
ストレスを感じていると自分で髪の毛を抜いてしまう”抜毛症”と言われる精神疾患がでる方もいらっしゃいます。自身で髪の毛を抜いてしまう罪悪感がストレスになり悪化する場合もあるのでお気をつけください。
また、シャンプー剤については、薄毛や抜け毛が気になる場合は、髪質ではなく、頭皮のコンディションに合ったものを選ぶのをオススメします。
洗髪時は、髪ではなく頭皮を洗うように行うのがポイントです。もし塗るタイプの育毛剤を使う場合、頭皮にある毛穴が皮脂で詰まってしまうと、育毛剤が吸収されず、頭皮の新陳代謝もスムーズにいかなくなってしまいます。
そこで、洗髪時にはまずこの毛穴の汚れを取り除く必要があるので、指の腹で毛穴の汚れをもみ出すつもりで洗うと良いでしょう。そして洗髪後には髪をしっかりと乾燥させてください。
<この記事の監修: マオクリニック 院長 / 岡田昌子 先生>